昔話をふり返りたくなった

中学から現在までの恋愛歴のまとめ。自分への戒めも込めて。片思い、告白、恋愛、別れ、女性不信、復活、などなど。

大学3、4年編_その8

 

 

途中コンビニで買い物して

15分程度で部屋に着いた。

荷物置いて軽く部屋片付けて簾をかけた。

なかなか落ち着いた雰囲気になった。

 

 

: なかなかいいね。和風な雰囲気。

 

綾瀬: これだけ?

 

: これだけだよ?そんな特別なもんじゃないしこんなもんでしょ。あー疲れた。

 

綾瀬: 疲れたの?

 

: あれ持ってバスでここまできたら疲れるもんだよ。

 

綾瀬: そっか。

 

: 綾瀬は彼氏いないの?いきなり男の部屋来たら危ないでしょ?

 

綾瀬: 彼氏はいないよ。こないだ別れた。すこし寂しいかな。

 

: そっか。

 

 

ヒールを脱いだ綾瀬は意外と背が小さかった。

髪の毛も肩まででおかっぱな感じだったがちゃんと見るとお姉さんみたいに落ち着いた感じだった

うーん。。。これはどうしよう

 

俺は自分に呆れながらも迷っていた。

俺は長髪が好きだ。

でもちゃんとした返事も来ないし遊ばれている感じもある。

俺はあいつを信用していいのか。。。

一方で俺の目の前にいる綾瀬は色気が無いと思ったけど話してると気が合うし声可愛いし。。。

俺は誰でもいいのか????????

 

自問自答がしばらく続いた。

その間もちろん会話はあったわけだが綾瀬はぴたっと俺にくっついていた。

俺は自分の世界に入っていてそのことに気づいてはいたが意識はしていなかった。

だから綾瀬から離れることもなくそのまま話していた。

 

ふと、自問自答にきりがついて隣を見た。

綾瀬が近い。

これは。。。俺どーしたらいいんだ?

綾瀬は何を考えているんだ?

 

危なくてもいいってこーゆーことか?

最近の女子大生ってこーなのか?

逆に俺が変なのか?

 

とりあえず俺はこれまでの経緯とか流れとかは考えず、この瞬間を判断することにした。

今、隣に女性がいる。

近い。

くっついてきている。

少なくともこれは俺のことがきらいというサインではない。

むしろ逆と思われる。

こーゆー状況になったら男はどうするべきか。

 

もう答えはひとつしかない。

 

 

3時間後。

俺は綾瀬に腕枕をしていた。

そしてこの日から俺は綾瀬と付き合いだした。

 

男と女ってこんな簡単にくっつくもんなんだと知った日だった。

 

 

それから俺たちは連絡先を交換し、夏休みが終わるまで週に何回もあった。

俺は長髪のことを考えないようにした。

長髪のことは考えていられない。

それよりも綾瀬と一緒にいる方が楽しいし疑う必要ないしなにより安心できた。

 

夏休みが終わり、俺は研究室に入った。

これでもかというほど忙しく、また先輩からなんでこんなことができないというプレッシャーも来ていた。

疲れと自分の不出来さへの悲しみから精神的にきつい日々を過ごしていた。

 

そんな俺を綾瀬は支えてくれた。

夜でも会いたいと行ったら街に来てあってくれる。

俺の愚痴を聞いてくれる。

その優しさに泣いたこともあった。

みっともないけど綾瀬の胸でマジで泣いてた。

そこまで愚痴って涙を人に見せたのは人生で初めてだった。

俺は綾瀬に感謝するとともに綾瀬を守って行こうと決めた。

 

 

 

綾瀬も寂しがり屋なやつだった。

土日はもちろん、平日も会いたがった。

俺も会いたかったし平日は研究室を早めに切り上げてスタバや俺の部屋で会った。

 

そしてどうやら俺らは体の相性もいいようだった。

ただ綾瀬が喜んでくれるのは嬉しいがお隣さんにはおそらく迷惑だっただろう。

ごめんなさい。

 

綾瀬はしっかりバイトもしていた。

しっかりもので仕事はきっちりこなす奴だった。

というか綾瀬は頭がいい。

もう愚痴が理詰めになっている。

これで猛攻撃されたらひとたまりもないだろう。

俺はなるべく綾瀬を怒らせないようにしていた。

 

たまに綾瀬のバイト先までバイクで迎えに行き、バイト先周辺をドライブもした。

バイクの後ろに乗ってるときにしがみついてくる綾瀬がまた可愛らしかった。

少し寒い時には俺のジャケットを着せてやるとにこにこしながら後ろに乗った。

バイクに乗る時は怖いとは言いながらも上機嫌だった。