昔話をふり返りたくなった

中学から現在までの恋愛歴のまとめ。自分への戒めも込めて。片思い、告白、恋愛、別れ、女性不信、復活、などなど。

忙しいやらへこむやら。。。

 

彼女さんと絶賛喧嘩中です。

理由は何度言われても俺の忘れ癖が直らないこと。

俺は予定をすぐ忘れる人です。

 

2週間後の土曜が暇になったからどっか行こうかと言ったら怒られた。

そしてあきれられた。

その日は彼女さんはライブ行くんでした。

これはもう耳にタコができるくらい聞かされていました。

それを忘れた俺。

申し訳ない。

 

で、謝ったが非難は止まらず。

人格を否定するような言い方になってくるわけで。

まあまいど怒る時は人格否定されるんでこれまでは素直にごめんと怒られていましたが

今回は我慢ならず、言い返してしまった。

 

火に油をそそぐとはまさにこのこと。

長いケンカです。

 

今回分かったこと。

俺はまだ女性不信治ってないみたい。

どうせ今の彼女もいつかいなくなるんだろーと心のどっかで思ってるんだね

だから信頼できないし、相手の想いを常に確かめないと気が済まない

だから相手は重荷に感じるしこっちを信頼してこない。

 

いちおう結婚前提のお付き合いなんですが

解消寸前までいきまして

いまは落ち着きました。

 

この後どうなるか分かりませんが

とりあえず落ち着いて、心を大きく持って対応したいと思います。

 

 

こんなことがあり、また明日の帰国準備もあり、昔のお付き合いをふり返る気になれませんでしたすいません。

 

そして明日の帰国後、来週半ばまで学会幹事校なのでいろいろ忙しくなるので更新できないかと思われます。

 

来週末あたりから再開して行こうかと思っておりますすいません。。。

 

 

大学3、4年編_その9

 

 

バイクに乗って綾瀬のバイト先近くにいった

そこはデパートや雑貨屋、飲食店が並ぶところだった

雑貨屋でいろいろ見てデパートのケータイ屋で新機種見たりしていた

 

散歩するかってことで夜だがその辺ぶらぶら歩いてた

綾瀬と話しながら歩いていたが、気付くと綾瀬はいなかった

後ろの方で止まってなにか見てる

猫だった

 

猫においでーと言っている綾瀬がまた可愛かった。

そのまま俺は綾瀬を見続けた。

しばらくすると猫は逃げて行ってしまったようで綾瀬は不満そうに立ち上がった。

 

 

: あやせーおいでー

 

 

俺は猫でも呼ぶように綾瀬に言った

すると綾瀬は満面の笑みで走ってきてにゃんと言いながら抱きついてきた

もうこれは悶絶するほど可愛かった

抱きしめたままくるくる回ってみた

 

まだ暖かい日だったし外でできないかなと綾瀬と人気の少ない場所を探してみた

壊れた小屋みたいのがあって中ならだれにも見られないと思った。

二人で中に入った。

 

綾瀬は怖いのと興奮とが半分半分らしく、ためらっていた

そんな綾瀬もまた可愛く、俺は抱きしめたまましばらくいた。

すると何やら物音がする。

風ではない。

壊れた木が動いているような音だ。

 

しばらく待っててもやっぱり音がする。

話し声は聞こえないがおそらく誰かいる。

 

 

: 。。。帰ろうか。

 

綾瀬: うん

 

 

さすがに危険と思ったのと、人がいると思ったら冷めてしまった。

綾瀬を危険にさらしたくない。

俺たちは静かに小屋を出てバイクを止めてあるところまで戻った。

 

それから俺たちはケータイを買った。

ウィルコム

これならいくら電話しても定額で済む。

 

俺たちは先のこともいろいろ話し始めた。

卒業したらどーする

結婚はどーする

親にはいつ会う

などなど

 

先の話だと思っていたらあるデートの時、綾瀬のお母さんから電話かわれと言われた

俺は緊張した

これまで味わったことの無い緊張だ

声が震えた

 

電話にでた

 

 

: もしもし。どーも綾瀬さんとお付き合いしている俺と。。。

 

お母さん: もしもし!もしもし!よく聞こえないもしもし!

 

: あーもしもし?聞こえます?綾瀬さんと。。。

 

お母さん: いやごめんなさいねいきなり電話に出ろなんて言って。それにうちの子がいつも迷惑かけてごめんなさい。

 

: あ、いやそんな。こちらこそいつも娘さんにはお世話になりまして。。。

 

 

お母さんはすさまじい勢いだった。

声も大きいし話すの速いし自分の話題に相手を取り込むような人だった。

あっというまに会話は終わった。

内容はあまり覚えていない。

 

 

綾瀬: どうだったうちのお母さん?ごめんねうるさい人で。

 

: いや、あの。。。勢いあるね。いつも彼氏できたらお母さんと話すの?

 

綾瀬: ううん。今回はじめてかも。

 

: そっか。目の敵にされないといいな。

 

 

今回が初めてというのを喜ぶべきか悲しむべきか

俺はよくわからなかった。

 

 

 

大学3、4年編_その8

 

 

途中コンビニで買い物して

15分程度で部屋に着いた。

荷物置いて軽く部屋片付けて簾をかけた。

なかなか落ち着いた雰囲気になった。

 

 

: なかなかいいね。和風な雰囲気。

 

綾瀬: これだけ?

 

: これだけだよ?そんな特別なもんじゃないしこんなもんでしょ。あー疲れた。

 

綾瀬: 疲れたの?

 

: あれ持ってバスでここまできたら疲れるもんだよ。

 

綾瀬: そっか。

 

: 綾瀬は彼氏いないの?いきなり男の部屋来たら危ないでしょ?

 

綾瀬: 彼氏はいないよ。こないだ別れた。すこし寂しいかな。

 

: そっか。

 

 

ヒールを脱いだ綾瀬は意外と背が小さかった。

髪の毛も肩まででおかっぱな感じだったがちゃんと見るとお姉さんみたいに落ち着いた感じだった

うーん。。。これはどうしよう

 

俺は自分に呆れながらも迷っていた。

俺は長髪が好きだ。

でもちゃんとした返事も来ないし遊ばれている感じもある。

俺はあいつを信用していいのか。。。

一方で俺の目の前にいる綾瀬は色気が無いと思ったけど話してると気が合うし声可愛いし。。。

俺は誰でもいいのか????????

 

自問自答がしばらく続いた。

その間もちろん会話はあったわけだが綾瀬はぴたっと俺にくっついていた。

俺は自分の世界に入っていてそのことに気づいてはいたが意識はしていなかった。

だから綾瀬から離れることもなくそのまま話していた。

 

ふと、自問自答にきりがついて隣を見た。

綾瀬が近い。

これは。。。俺どーしたらいいんだ?

綾瀬は何を考えているんだ?

 

危なくてもいいってこーゆーことか?

最近の女子大生ってこーなのか?

逆に俺が変なのか?

 

とりあえず俺はこれまでの経緯とか流れとかは考えず、この瞬間を判断することにした。

今、隣に女性がいる。

近い。

くっついてきている。

少なくともこれは俺のことがきらいというサインではない。

むしろ逆と思われる。

こーゆー状況になったら男はどうするべきか。

 

もう答えはひとつしかない。

 

 

3時間後。

俺は綾瀬に腕枕をしていた。

そしてこの日から俺は綾瀬と付き合いだした。

 

男と女ってこんな簡単にくっつくもんなんだと知った日だった。

 

 

それから俺たちは連絡先を交換し、夏休みが終わるまで週に何回もあった。

俺は長髪のことを考えないようにした。

長髪のことは考えていられない。

それよりも綾瀬と一緒にいる方が楽しいし疑う必要ないしなにより安心できた。

 

夏休みが終わり、俺は研究室に入った。

これでもかというほど忙しく、また先輩からなんでこんなことができないというプレッシャーも来ていた。

疲れと自分の不出来さへの悲しみから精神的にきつい日々を過ごしていた。

 

そんな俺を綾瀬は支えてくれた。

夜でも会いたいと行ったら街に来てあってくれる。

俺の愚痴を聞いてくれる。

その優しさに泣いたこともあった。

みっともないけど綾瀬の胸でマジで泣いてた。

そこまで愚痴って涙を人に見せたのは人生で初めてだった。

俺は綾瀬に感謝するとともに綾瀬を守って行こうと決めた。

 

 

 

綾瀬も寂しがり屋なやつだった。

土日はもちろん、平日も会いたがった。

俺も会いたかったし平日は研究室を早めに切り上げてスタバや俺の部屋で会った。

 

そしてどうやら俺らは体の相性もいいようだった。

ただ綾瀬が喜んでくれるのは嬉しいがお隣さんにはおそらく迷惑だっただろう。

ごめんなさい。

 

綾瀬はしっかりバイトもしていた。

しっかりもので仕事はきっちりこなす奴だった。

というか綾瀬は頭がいい。

もう愚痴が理詰めになっている。

これで猛攻撃されたらひとたまりもないだろう。

俺はなるべく綾瀬を怒らせないようにしていた。

 

たまに綾瀬のバイト先までバイクで迎えに行き、バイト先周辺をドライブもした。

バイクの後ろに乗ってるときにしがみついてくる綾瀬がまた可愛らしかった。

少し寒い時には俺のジャケットを着せてやるとにこにこしながら後ろに乗った。

バイクに乗る時は怖いとは言いながらも上機嫌だった。

 

 

大学3、4年編_その7

 

 

結局そのあと俺は頻繁に長髪とメールするようにした。

もう好きっていっちゃったもんだから止まらなかった。

そして長髪と会うたびに好きってことをほのめかした。

 

でも長髪はちゃんとは答えてくれなかった。

俺も答えることを強要はしたくなかったからそれ以上は言わなかった。

 

そのうちに俺が落ち着いてきた。

好きではあるが。。。

これは遊ばれてるのか?

 

ウタダとの関係を少し思いだしてしまった。

俺が口説いても何をいってもダメ

返事もあいまい

その状況に似ていた。

これはダメなのか?

少しずつ長髪を疑ってきていた。

 

 

そんな中夏休みも終わりに近づいていた。

俺が所属している専攻では夏休みが終わるとゼミというか研究室に入ることになっている。

午前中は授業、午後は研究室といった具合だ。

また忙しい日々が始まる。

そんな中で俺は長髪に対して冷めたわけではないがとりあえず返事を待つことができる状態になっていた。

 

だがそこは大学三年生の男子。

なにか進展がなければ待つなんてできなかった。

ただでさえ12カ月ほど同棲を経験した俺だ。

もはや彼女がいないという状況が寂しくて仕方なかった。

学校の忙しさからバイトもやめなければならない時期だった。

 

そんな俺の状況を知ってか知らずか、mixiでメッセージが来た。

ただこの時期はわけのわからないメッセージが良く来ていた。

メールしましょうといってmixiメッセージするとそのうち退会したユーザーになる。

ああ、やばい奴だったんだなと分かる。

だからそう簡単にmixiメッセージを信用しないことにしていた。

 

でもこのメッセージはそうでもなかった。

なかなか退会したユーザーにならない。

まともな人なのかなと思った。

聞くと同い年の女性、隣の大学、俺のバイト先に友達がいるらしい。

ただ俺はその友達と話したことは無いが。。。

 

そんなこんなでいつの間にか会うことになった。

別に会わなくてもいいっちゃいいんだが、知らない人と話すの好きだったし新たな出会いという感じがして少しわくわくした。

俺は部屋の壁にかざる簾みたいなものを探していたからそれ一緒に買いに行こうかって話になった。

名前を。。。綾瀬はるかになんとなく似てたから綾瀬にしとくか

 

よく行く雑貨屋で待ち合わせ。

ケータイ番号もメアドも交換してないからmixiメッセージでのみやりとり

どきどきしながら待つ俺

 

 

: 綾瀬?

 

綾瀬: あ、俺くん?こんにちは。

 

: おうこんにちは。

 

綾瀬: 結構待った?この店久しぶりだったから少し迷っちゃった

 

: 全然待ってないよ。5分くらいだし。奥の方にいくつかあったから見てみようぜ

 

 

綾瀬の伸長は俺と同じくらいだった。

ヒール履いてるからそれだけ大きく見えるだけだが、肩もしっかりしててガチっとした体付きだった

髪は肩までだし正直言って第一印象としては色気は感じなかった。

 

俺らはいろいろ簾を見た

俺としてはもうこれと決めてあったが、他にどんなのがあるのか見に来たという感じだった。

結局他にいいのは無く、俺が決めてたやつにしたが他にもいろいろ雑貨見て綾瀬と話してた。

 

そして購入したわけだが、それがなかなかでかい。

これをもってカフェやらどっかに行くのは無理だった。

 

 

: これでかいね。このあと綾瀬どうする?

 

綾瀬: カフェかどっかいきたいと思ってたけどそれ大きいもんね。それ持ったままじゃカフェは入れないだろうし。。。

 

: それじゃあ俺これ部屋に置いてまた来るよ。綾瀬悪いけどカフェで待っててくれる?

 

綾瀬: いいけどどれくらいかかるの?

 

: バスだから結構かかるかも。往復で1時間くらいはかかるかな。

 

綾瀬: 1時間!?そんなに待つのやだよ。一緒に行ってもいい?

 

: 部屋に!?

 

綾瀬: うん。だめ?彼女いる?

 

: いや彼女はいないし悪くもないけど。。。片づけてないし初めて会った男の部屋行くって危ないぞ?

 

綾瀬: 俺くん危ない人なの?

 

: 危ないかもよ~???

 

綾瀬: 危なくてもいいから一緒にいくよ

 

: なんだそりゃ

 

 

ということで部屋に行くことになった。

ここまで度胸がすわってる奴だと俺が怖い。

危なくてもいいから行くってこいつの今後が不安になるな。。。

 

 

大学3、4年編_その6

 

それまで俺はバーテンと話してた。

なにも考えずにバーテンと世間話するというのがとても心地よかった。

これが飲み屋の楽しさって言うのかな。。。

 

しばらくして長髪が来た

あんま酔ってないように見えるが。。。

こいつは酒強いからな

よほど飲まない限り酔わないだろう

 

それからまたお話お話。

正直この辺になると覚えていない。

緊張のためなのかなんなのか。

 

俺はこいつに告白できるか

長髪の顔を見ながら考えた。

俺は好きすぎて告白できないってことが何回もあった。

好きな人は苦手な人だ。

緊張してまともにしゃべることもできなくなる

 

そして夜も更け

帰ることになった。

もちろん長髪も一緒に帰る。

一人で帰ればとか言われなくてよかった。。。

 

 

: もう夏ですねー

 

長髪: 夏ももう終わるんじゃない?花火終わったら涼しくなってこない?

 

: そうかな?俺の中ではまだまだ夏です青春ですね

 

長髪: 青春かあ。

 

: 長髪は俺より若いし青春まっさかりでしょう。

 

長髪: 青春ていっても学校行ってバイトして友達と遊んでだけどねー。

 

 

俺は迷った。

いつ切り出そう。

緊張からか心なしか歩く速度がはやい。

これでは早く別れることになってしまう。

かといっていきなり歩くの遅くなってはおかしい。

そうだ!

 

 

: ごめん靴ひもほどけた。

 

長髪: あら

 

 

とりあえず時間稼ぎ。

この間に覚悟をきめるんだ。

俺!

 

数分後

 

 

: ごめん靴ひもほどけた。

 

長髪: ちゃんと縛らなきゃだめだよー

 

 

俺なにをやってるんだ!

覚悟を決めろ!!

靴ひもがそう何回もほどけるなんておかしいぞ!

しっかりしろ!

 

すでに別れる位置までの3分の2は来てしまった。

急がなければ。。。

と思うがやはり覚悟が決まらない。

チキンな性格は変わっていないようだ。

 

道は小道。

暗い小道になった。

これは女性一人で歩くとすると非常に危ない。

俺でも危ない。

そのせいか余計に緊張してきた。

 

 

: 長髪彼氏つくんないのー?

 

長髪: なんで?

 

: いや特に理由は無いけど

 

長髪: んー今彼氏作っても就職したら都会行っちゃうからさー。遠距離になっちゃうから今はいいかなと思ってる。

 

 

なんと。。。

俺は自分で自分の首を絞めてしまった。

これを聞いた後で告白したら今言ったじゃん無理って展開が容易に予想できる。

なにをしているんだ俺。。。

 

 

長髪: でも都会も肌に合うか分かんないから少ししたら仕事辞めてこっちに戻ってこようと思ってるの

 

: 就職する前から仕事辞めるの考えてんの?

 

長髪: そういうことになるけど。地元で就職した方が友達いるし楽しいしさ。

 

: じゃあ仕事やめてこっち戻ってきたら俺と付き合ってくれないか?お前のこと好きだから。

 

 

言いました。

声ふるえてたろうけど言いました。

後悔は無いよ。

 

 

長髪: え、そうなの?ありがとー。でも実際帰ってくる保証まだ無いからね。向こうに行きっぱなしかもしれないし。家庭より仕事なタイプだから。

 

: それなら俺がそっちで就職すればいいだけだ。お前のそばにいたい。お前は強いししっかりしてるし、でも弱いところもある。俺がそばにいてお前の弱いところを支えてやりたい。

 

長髪: うん。ありがとう。

 

 

。。。ありがとう?
これはどう受け止めたらいいんだ?
OK
なのか?
NG
なのか?

そしてこれは都会に行くまでは付き合えないのか?

帰ってきたらいいのか?

 

結局そんなことを聞きだす勇気もなく、俺らはその日は別れた。

この結果は予想していなかった。

○でも×でもないとわ。。。

この後どう連絡取ったらいいんだ?

 

 

 

 

大学3、4年編_その5

 

そんなこんなでバイトもがんばり

もちろんバイト友達にも相談し

楽しく過ごしていた。

長髪とはたまにメールくらいしていたが進展は無かった

友人として仲良くなってはいたが、その程度だった

 

 

あるとき長髪がバイトしている飲み屋にいった

長髪はやはりそこにいて働いていた。

バーテンと長髪と一緒に話して学校のこととかバイトのこととか

その会話の中でも長髪は従業員として出すぎず、かといって話さないこともなく、存在していた。

本当にこの存在感はうまいと思った。

雰囲気にあった存在感を持っていた。

 

そろそろ帰るというと、もうすぐ終わるから外で待っててという。

何かしら期待させるのがうまいやつだ。

外で待たないわけにはいかない。

 

外で待っていると長髪が出てきた。

やはり美人だ

俺は一気に緊張した。

 

 

: お疲れさま。このあとどーする?帰る?

 

長髪: なにまだ飲む気なの?

 

: いや、長髪が飲みたいなら―と思って。そんな飲んでないでしょ?

 

長髪: 少ししか飲んでないけど。。。んー。

 

: んじゃ帰ろっか。

 

長髪: うん!

 

 

なんだか幸せを感じている俺がいた。

何気ない会話だがそれだけで充分

酔いも相まってか長髪に酔いしれていた。

 

 

: なぁ

 

長髪: なに??

 

: 。。。手つないでもいい?

 

長髪: いいよー

 

 

ということで手つないでた。

そんな簡単にOKされるとは思っていなかった。

緊張しすぎて手をなかなかつかめない。

やっとつかんだが緊張で汗ばみそうだった。

がたがた震えるほどだった。

 

それから俺らは飲み屋のバイトのこととか

学校のこととか

話してた。

メールしてるしさっきも飲み屋で話したのによく会話できるなと思った。

 

そしていつも長髪と別れるとこまで来た

別れたくはないがしょうがない

すこし沈黙の後俺は手を離した。

 

完全に俺は長髪に惚れていた。

これは確実だった。

 

 

それからもバイト学校週末飲み屋な日々が続いた。

時には朝まで飲み屋にいて常連さんと話し、長髪と帰るということもあった。

朝方少し待っててがずいぶん待たされ、スタバで寝てしまうこともあった。

でも長髪の顔みたら元気になれた。

 

俺は長髪に好きな人がいることを知っていた。

あの長髪とであった飲み会の幹事だ。

でも長髪は俺といてくれるし手つないで帰ってもくれる。

なんなんだろう

キャバクラにはまる大人たちはこーやってはまるのか?

でも長髪はキャバ嬢じゃないしそーゆー性格でもない。

遊ばれてんのかな?

そんな気持ちがよぎった。

 

俺は長髪のなんなんだろう

ただ遊ばれているだけなのか

長髪はどー思ってるんだろ

 

俺はどーしたらいい。

こればかりは友達に相談してもダメだった。

決めるのは俺だしあいつを信じるのも俺だ

気になって勉強も手につかない。

 

次に会ったら告白するか

俺は決めた。

でないと俺はいつまでもここから抜け出せない。

 

例によって俺はバーに行った。

長髪はその日飲み会で、そのあとにバーに来るとのことだった。

二次会いかずにわざわざ来てくれるってのは脈ありなのかどうか。。。

 

 

大学3、4年編_その4

 

 

バイトや学校の合間、たまに長髪のことを考えた。

連絡をとらなければ長髪との関係は絶たれる。

俺の勘が正しいならここで友人以上の関係になろうと試みるのは危険な気がする。

 

またウタダの時のことを引きずっていた。

好きな人はできたが恋人にならなくてよかったと思っている自分がいる。

俺は誰かを好きになること、誰かと一緒にいたいと思うことが怖かった。

また叶わない恋にはまると辛い思いをする。

 

 

だがそれから長髪とは連絡を取り続けた。

俺から連絡する時もあったし、長髪から連絡がくるときもあった。

特に長髪から連絡がきた時には喜んでいる自分がいた。

 

俺はどうするべきか。

好きになるべきか。

いや、もう好きにはなっている。

それは認めよう。

 

じゃあこれから進展させていくのか。

進展するということは告白、さらには恋人同士になることを求めることだ。

いまの俺に進展させるだけの覚悟があるか。

 

 

堂々巡りだった。

答えが出ない。

そんな中、季節はもう夏になっていた。

 

暑い季節。

花火大会や夏祭りがある季節。

青春の季節。

 

俺は長髪を花火大会に誘った。

ここで自分の気持ちをはっきりさせようと思った。

好きならそれを認めて進展させようと思った。

 

花火大会当日。

長髪は浴衣を着てきた。

それだけで俺は落ちそうだった。

早くも目的達成か。

好きになって終わるという結果へ一歩前進。

 

 

 

花火大会はそれまでに1回だけきたことがあった。

レジ子とである。

懐かしい感じが人恋しさを増大させていた。

 

レジャーシートを広げて長髪と花火を見る。

他にも大勢人はいたが混雑するほどではなく、めずらしく人は少ない方だった。

 

 

長髪はたばこを吸いながら花火を見ていた。

浴衣とたばこ。

そのギャップにまた俺はやられそうだった。

 

ここまでくると俺もどきどきしていた。

これだけときめく要素があるならこいつを嫌いなわけない。

なにも感情を持っていないわけない。

やはり俺はこいつが好きなのか。

そう考え始めていた。

 

 

会話もそこそこはずみ、あっという間に花火は終わった。

花火大会から帰る人で混雑するからしばらく待ってから帰ることにした。

 

: これからどーするか

 

長髪: 帰るのもなんかさびしいよね。

 

: ここ来る時渡った橋覚えてる?あの近くに公園あるでしょ。

 

長髪: 覚えてる。あの公園いったことない。

 

: あそこでしばらく川でも眺めてる?夏の夜の川っていいでしょ

 

長髪: いいねぇ。行こう。

 

 

というわけでよくわからないこじつけで夏の夜の川に行くことになった。

川はすずしく、男女数人の若者がたむろしていた。

そいつらと少し離れたところで二人で座った。

 

バイトのこととか学校のこと

飲み会でのできごととか好きな人のこととか話した。

もちろんここで告白する気はさらさら無い。

 

しかしなんだか長髪がだんだん元気無くなってきているように見えた。

なにか思いつめたことでもあるのか?

正直それが何か分かるほど俺らの付き合いは深くなかった。

 

すごくしんみりした雰囲気になった。

俺は一緒にいるだけで楽しかったが、この雰囲気はいたたまれない。

結局30分くらいで帰路につくことになった。

 

 

それからあまり長髪とは会わなかった。

なにか怖い感じがした。

会うともっと一緒にいたくなる。

でも告白しても付き合うことは無いと思っていた。

なんせ話した感じ、長髪の中で俺は眼中にない。

でもいいやつだから花火大会とか飲み会とか程度の付き合いには来てくれる。

俺は自分の気持ちが分からなくなっていた。