大学3、4年編_その9
バイクに乗って綾瀬のバイト先近くにいった
そこはデパートや雑貨屋、飲食店が並ぶところだった
雑貨屋でいろいろ見てデパートのケータイ屋で新機種見たりしていた
散歩するかってことで夜だがその辺ぶらぶら歩いてた
綾瀬と話しながら歩いていたが、気付くと綾瀬はいなかった
後ろの方で止まってなにか見てる
猫だった
猫においでーと言っている綾瀬がまた可愛かった。
そのまま俺は綾瀬を見続けた。
しばらくすると猫は逃げて行ってしまったようで綾瀬は不満そうに立ち上がった。
俺: あやせーおいでー
俺は猫でも呼ぶように綾瀬に言った
すると綾瀬は満面の笑みで走ってきてにゃんと言いながら抱きついてきた
もうこれは悶絶するほど可愛かった
抱きしめたままくるくる回ってみた
まだ暖かい日だったし外でできないかなと綾瀬と人気の少ない場所を探してみた
壊れた小屋みたいのがあって中ならだれにも見られないと思った。
二人で中に入った。
綾瀬は怖いのと興奮とが半分半分らしく、ためらっていた
そんな綾瀬もまた可愛く、俺は抱きしめたまましばらくいた。
すると何やら物音がする。
風ではない。
壊れた木が動いているような音だ。
しばらく待っててもやっぱり音がする。
話し声は聞こえないがおそらく誰かいる。
俺: 。。。帰ろうか。
綾瀬: うん
さすがに危険と思ったのと、人がいると思ったら冷めてしまった。
綾瀬を危険にさらしたくない。
俺たちは静かに小屋を出てバイクを止めてあるところまで戻った。
それから俺たちはケータイを買った。
これならいくら電話しても定額で済む。
俺たちは先のこともいろいろ話し始めた。
卒業したらどーする
結婚はどーする
親にはいつ会う
などなど
先の話だと思っていたらあるデートの時、綾瀬のお母さんから電話かわれと言われた
俺は緊張した
これまで味わったことの無い緊張だ
声が震えた
電話にでた
俺: もしもし。どーも綾瀬さんとお付き合いしている俺と。。。
お母さん: もしもし!もしもし!よく聞こえないもしもし!
俺: あーもしもし?聞こえます?綾瀬さんと。。。
お母さん: いやごめんなさいねいきなり電話に出ろなんて言って。それにうちの子がいつも迷惑かけてごめんなさい。
俺: あ、いやそんな。こちらこそいつも娘さんにはお世話になりまして。。。
お母さんはすさまじい勢いだった。
声も大きいし話すの速いし自分の話題に相手を取り込むような人だった。
あっというまに会話は終わった。
内容はあまり覚えていない。
綾瀬: どうだったうちのお母さん?ごめんねうるさい人で。
俺: いや、あの。。。勢いあるね。いつも彼氏できたらお母さんと話すの?
綾瀬: ううん。今回はじめてかも。
俺: そっか。目の敵にされないといいな。
今回が初めてというのを喜ぶべきか悲しむべきか
俺はよくわからなかった。